水平線

研究と批評.

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

擬制としての平和主義

戦後の日本は、「平和」・「民主主義」というメルクマールを標榜し現在まで歩み続け、これからも「平和主義」国家として歩み進めようとすることだろう。しかし、昨今の第二次安倍政権での特定秘密保護法案や集団的自衛権の行使の容認、そして憲法九条改憲案…

『天気の子』(新海誠)

『天気の子』は革命の映画である。ここで言う革命とは、新海誠が切り開いた世界観が革命的などと噴飯ものの意味ではない。冷戦崩壊以降のグローバル資本主義が支配する世界に抗して「革命」を試みる作品として革命的な映画なのである。 『天気の子』で描かれ…