2020-08-16 微光 詩 6一2の証明が4であることよりも 僕にはそれがネギを切り刻み続けるような 言葉の物質性が憂懼だった もしも世界が嘘だけで飾り付けられているなら 祈りは対等になる 夢が嘘に遭逢することがあれば 嘘は祈りとなるだろう 風葬されそうな言葉を肺の水底に着飾り 言葉に仮託された君を透明の結び目からほどこう あなた/と/わたし アナタ/ト/ワタシ その「と」の間隙に 愛の微光をみる