水平線

研究と批評.

微光

6一2の証明が4であることよりも

僕にはそれがネギを切り刻み続けるような

言葉の物質性が憂懼だった

 

もしも世界が嘘だけで飾り付けられているなら

祈りは対等になる

夢が嘘に遭逢することがあれば

嘘は祈りとなるだろう

 

風葬されそうな言葉を肺の水底に着飾り

言葉に仮託された君を透明の結び目からほどこう

 

あなた/と/わたし アナタ/ト/ワタシ

その「と」の間隙に

愛の微光をみる